『とくべつきかくしつ どくのあるいきもの』
「えっ・・・ここ・・・?」
小さなたてものの、入り口にはってあるポスターを見て、レナの体に、ゾワッとふるえがはしりました。
こえがしたのは、たしかに、この中からです。おそるおそる入ると・・・。
「やぁ~。まってたよぉ」
「きゃあーっ!」
ビョン!
きいろいからだに、くろいまだらの、ヌラッとしたものが、とうめいなケージの中で、はねました。
ヤドクガエルという、どくのあるカエルです。
「アイスのこと、おしえてあげるから、ここから出しておくれよ。たいくつなんだ」
言いながら、ケージのかべを、ヌラリとした手で、ぺちぺちたたいています。
「やっぱりいいですー!ごめんなさーいっ」
レナは、ころげるようにしてにげました。