ゴホンゾンサマ(1/3) 文と絵・中西恵子 じろうは、とびらの前でたちどまりました。 中にはいろうか、どうしようか。 いつも、ばあちゃんがいっています。 「ゴホンゾンサマがいらっしゃるから、かってにはいったらバチがあたるよ」 ウロウロしていると、とつぜん、すきまから明るい光がさしてきました。 「あれ、だれかいるのかな?」 おもわずとびらをあけました。 4 / 4«1234