「世界一のびーる納豆」として新発売されたばかりのぼくたちは、ほのちゃんの家に来て3日目になる。
お父さんお母さん、そして小学校で一ばん小さいほのちゃんの3人かぞくだ。
たべられるんだからそんなこと知らなくてもいいんだけどね。
でも納豆ってのは、どんな人にまぜてもらうのか気になるものなんだ。
外がにぎやかになった。(朝だな)とおもっていると、ぼくたちは冷ぞうこから出された。
「いよいよだ」
ぼくはわくわくした。ふたがあいて、ぼくたちは入れものごとほのちゃんの前におかれた。
となりにはもも色のおちゃわん。その中にはほかほかの白いごはん。おいしそう。
なのに、ほのちゃんはテレビばかり見ている。
ルルルーという音楽といっしょに、「森に住む虫たち」が次々と紹介されていく。
ついでに、きげんがわるいことを「虫のいどころがわるい」というってことも教えてくれた。
(いろんな虫があるんだなあ)