「方法は、ないことはないんだ。ただ、すごくむずかしいよ。君がどんなに元気印のアディでも、やり通せるかどうか・・・」
「あたし、きっと、やりとげてみせる!
だから、お願い、教えて、モルテン!」
「そんなに言うならね。でも、準備に、少し、時間がかかるんだ。ぼくがもどるまで、待てるかい?」
「うん、待ってる!」
アディがうなずくと、モルテンはつばさを広げ、バサバサっと、水をけって飛び上がり、空にすいこまれていきました。
モルテンのすがたを見送ったアディは、ふと、ペンギンたちが、みな、気味悪そうに、自分を見ていることに気がつきました。
「トウゾクカモメと話すなんて、あいつ、やっぱり、どこか、おかしいよ」
ペンギンたちは、この日から、心もち、アディをさけるようになりました。