まちの教会の屋根の上
真っ赤にかがやく夕陽を見ながらひと休み
「やっぱりヤコブは大妖精さんね、こんなにすごい奇跡がおこせるんだもの」
「まぁな・・・」
「ヤコブと知り合えてよかった、きっと目が見えないから声が聞こえたのね
ヤコブと出会えたのは目が見えなくなったおかげだわ」
「なぁ、サーシャ、サーシャは目が見えるようになりたいか?」
「そうね、見えるようになったらステキかも、毎日ヤコブが見れるし」
「そうか・・・」
「じゃあねヤコブ、楽しかったわ」
「あぁ、ここでおわかれだ」
「また遊びに来てね」
「・・・」
じゅもんがとけて、屋根の上にもどってきた
この時にはもう決心していた
「俺様も昔この村にいた妖精と同じらしい・・・」
ゆっくりじゅもんをとなえはじめた・・・
「サーシャの目が見えるのとひきかえに・・・」