妖精ヤコブの冒険(2/3)

文・潮浜 優   絵・ゆき


まちの教会の屋根の上
真っ赤にかがやく夕陽を見ながらひと休み

「やっぱりヤコブは大妖精さんね、こんなにすごい奇跡がおこせるんだもの」

「まぁな・・・」

「ヤコブと知り合えてよかった、きっと目が見えないから声が聞こえたのね
ヤコブと出会えたのは目が見えなくなったおかげだわ」

「なぁ、サーシャ、サーシャは目が見えるようになりたいか?」

「そうね、見えるようになったらステキかも、毎日ヤコブが見れるし」

「そうか・・・」

「じゃあねヤコブ、楽しかったわ」

「あぁ、ここでおわかれだ」

「また遊びに来てね」

「・・・」

じゅもんがとけて、屋根の上にもどってきた
この時にはもう決心していた

「俺様も昔この村にいた妖精と同じらしい・・・」

ゆっくりじゅもんをとなえはじめた・・・

「サーシャの目が見えるのとひきかえに・・・」

潮浜 優 について

(しおはまゆう) 千葉県出身。子供の頃からお話しを書くのが大好きで、マンガや小説を書く。現在も仕事のかたわら、ブログやマンガ投稿サイトなどに連載中。 https://rookie.shonenjump.com/users/1609047349019437530

ゆき について

晴れた空を見上げたとき、そこに何色が見えますか? 冴え渡った青のなかにあるピンクや黄色や緑色・・・目を凝らさないとみつからない秘密の素敵な色を探すのが好き。幼少期から絵に親しみ油画や石彫を学んだ後ブランクを経て、2018年からデジタルイラストを始める。かわいいものや幻想的なイラストが多く、色使いや光が特徴的なイラストを描いています。