春を泳ぐヒカリたち(7/11)

文・高橋友明  

「お前が小竹紅緒と、相思相愛(そうしそうあい)になることは決してない。お前のひとりぼっちは永遠だ」
これはお釈迦さま。

「おまえは小竹紅緒に嫌われたのだ。心あたりがあるだろう。小竹紅緒は下らない伊集院大河が大好きだ。伊集院大河には、小竹紅緒の良さがこれっぽちもわからない」
これはイエスキリストさま。

「お前らの恋はなんにもならない、傷ついて終わりになるだけだ。なんにしてもおまえの恋が一番みっともない。どこへのいき場もない、どうしたって小竹紅緒にぺちゃんこに潰されておしまいだ。ぶざまぶざま!」
これは閻魔さま。

そして次にはいっぺんにそろって、バカにしたように笑い出す。
ワッハッハッハ、ワッハッハッハ、ワッハッハッハ!

高橋友明 について

千葉県柏市在中。日本児童教育専門学校卒業。 朝昼晩に隠れているその時間ならではの雰囲気が好きです。やさしかったりたおやかであったり、ピリッとしていたりする。 同様に春夏秋冬や天気や空模様も好きです。 そうしたものを自分の作品を通して共感してもらえたら幸いです。