「ソラ、ミスター・ブラウンはね、アイウィルって言ったんだと思うなぁ」
「アイ・・?」
「アイ、ウィル」
「アイ・・・ウ・イ・ル?」
ソラがポカンとしていると、お兄ちゃんがわりこんできました。
「アイウィル、アイウェル、アイウィル・・・アイウエオ!ホントだ!」
「アイ、ウィル・・って?どういうこと?」
ソラはパパに聞きました。
「アイは自分。ウィルはほにゃららする。アイウィルは、私はこうします、って意思を伝えるときに使うんだよ」
「アイ、ウィル、ピザ! でいいの?」
とソラ。
「それじゃソラがピザになっちゃうよ」
とお兄ちゃん。あきれた顔をしています。
「そっか。それじゃぁ、おしょーゆは? おしょーゆはおしょーゆでしょ?」
ソラがパパの顔をのぞきこみます。
「おそらく・・・アイ・ショウ・ユー」
パパは両手を広げて言いました。
「アイ・・・ショウ・・・ユー???」
ソラはパパを真似て両手を広げます。
「アイ・ショウ・ユー。オショーユ、アイ・ショウ・ユー、そっか。私はあなたに見せる!ってことだね! パパ、あってるよね?」
パパはグータッチで答えます。お兄ちゃんはドヤ顔です。