2億4000万分の一のキセキ!(7/11)

文・ニケ  

ダイアンは教室では見たこともない色っぽい目をしています。そして、スローモーションのようにパジャマをたぐりあげ・・・。
「ギヤァ〜〜〜」
黄色い声が部屋にひびきました。なんと!  ダイアンは、目がさめるようなピンク色のブラをしていたのです。

「(いいでしょ〜? ママに買ってもらった!)」
ダイアンはいたずらっぽい目で、シャツをパタンと下ろしました。
「アゲイン! (見せて! もう一度見せて!)」
リサはゴクリとつばを飲みこみます。
「(じゃあ、もう一回だけよ!)」
とウィンクで答えるダイアン。ほほがほんのりピンク色です。ソラはしんぞうがものすごい速さでドキドキして息がつまりそうになりました。

ダイアンはさっきより大げさにグイッグイッとこしをくねらせ、いきおいよくシャツをまくりあげました。
「ギャァ〜〜〜!!」
みんなゴロゴロと転がり、のたうちまわります。ソラもクロールで泳ぐように、手足をバタつかせました。

「(あのね・・・大人になるのってね・・・)」
ダイアンはしかめっ面で、手をモゾモゾ動かしています。
「(ちょっと・・・苦しい)」
ダイアンはブラを指でつまみだし、ブラブラさせました。
「ワオ!!! 見せて〜!!」
リサはブラをうばうと、笑いながらペイジに投げました。ソラも笑い転げています。みんなの言ってることはわからなかったけど、たまらなく楽しかったのです。

ニケ について

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(学術博士)。読んだ人がちょっとだけハッピーになる言葉を奏でます。