「作品」カテゴリーアーカイブ

春を泳ぐヒカリたち（4/11）

春を泳ぐヒカリたち（4/11）

べにちゃんは、かばんの中からうす桃色の封筒を取りだして、ぼくに差しだす。ぼくは受け取るよりほかない。

春を泳ぐヒカリたち（3/11）

春を泳ぐヒカリたち（3/11）

ある春の日のことだ。ぼくは、しくしく泣きながら目覚めた。夜中だった。

春を泳ぐヒカリたち（2/11）

春を泳ぐヒカリたち（2/11）

――ああ、でも、本当におかしな話しなのだ。おかしなことの上に、またおかしなことがあるのだ。ほくの大好きなべにちゃんは、こんなネクタイのことが好きなのだ・・・

春を泳ぐヒカリたち（1/11）

春を泳ぐヒカリたち（1/11）

ネクタイはいう。「今日のぼくのジャケットはねぇ、フランス製で300ユーロもしたものなんだ。ユーロってわかるかな？」

月のシリーズ

月のでる夜はワクワクドキドキの不思議な物語で溢れています。

愛らしい存在

動物は純粋で正直で、ただ生きている事実だけで、人間である私たちを魅了します。

エルとくるみとソラ（7/7）

「やっぱり、好きだったから。エルはもういないけど、やっぱり大好きだし、ソラもぜったいうちで幸せにするんだっ！」くるみは決意をかかげるように、絵の具で色をつけ

エルとくるみとソラ（6/7）

「ソラと、仲良く、なりたい。うちに、いてほしい」「そうか。よかった。ありがとうな」

エルとくるみとソラ（5/7）

ソラがくるみの家にきて、明日で２週間だ。今日もすがすがしく晴れている。庭で画用紙に色をぬるくるみの横に、ソラはねそべっている。何度も向こうに押しやってももどっ

エルとくるみとソラ（4/7）

タタッとソラがかけもどってくる。そして、くわえてもどってきた水色のボールを、またぽとりとくるみのそばに落とした。