「昔、ある所に、とても美しい王女がいた。
たくさんの王子が結婚を申し込んだが、王女はうんと言わなかった。
かわりに、王女は、こんなことを言った。
『私のまどの下にいすをおき、100日間、すわり続けることができた者と、結婚しましょう』
王子たちは、きそって、いすにすわったが、100日間もがまんできる者はだれもいなかった。
ある日、一人の王子が現れた。
王子は、来る日も来る日も、いすにすわり続けた。
そして、なんと、99日目間、すわり通したのだ。
ところが、どうしたことだろう!
99日目になって、とつぜん、王子は立ち上がり、去ってしまったのだ」
どうして⁉
だれだって、こう、聞きたくなりますよね?
少年も、
「どうして⁉」
と、聞きました。