おにぎりと神様(1/8)

文・きゅりあ   絵・柊京佳

むかし、むかし、 あるところに、小さな小さな村がありました。
村には、小さなほこらがあってそこには神様が大切にまつられていました。
村では、年に1回お祭りをし、この1年たくさんのお米が取れたことに感謝をして、たくさんのおそなえものを、神様にさしあげます。

今日はそんなお祭りの日でした。
村人はたくさん取れたお米を神様に食べてもらおうと、せっせせっせとおにぎりをにぎっていました。
なにせ、この村の神様は大のおにぎり好き。
村人をあげての大仕事です。

子供たちはおおはしゃぎで、じゃまをしては大人たちにおこられていました。
そんな、みんながバタバタしているときでした。

ビュー、ビュビュビュ~
とても強い風が村人をおそいました。
「あれぇ~!」
だれもが、服やかみをおさえていたその時、ひとつのおにぎりが風にあおられてコロンコロンと、転げてしまいました。

きゅりあ について

福岡県生まれ。仕事の合間に詩や物語を書いています。 童話は優しくてほっこりするようなものを目指していますが、 まだまだ、文章は勉強中です。 いつか、イラストも勉強して、自分の描いた絵で童話を作りたいです。 blog では、詩と物語を載せています。 良かったら遊びに来てください。 blog:パンラ国物語と詩集の欠片たち

柊京佳 について

(ひいらぎ きょうか) もの心ついた時からお絵描き大好き!たくさんの絵本に囲まれて子育てする中で、実際の生活の中にもある素晴らしい物語をいっぱい発見!2015年からブログやトークライブでそれをお伝えしています。 ブログ:はぴゆるの森屋 虫や山や木との不思議なやりとり書いてます。