さて、さて、またしばらく行くと、今度はカキの木がないのに、カキのタネがいっぱい落ちていました。
カキのタネたち は、いっしょうけんめいに土をほっていましたが、土がかたいのか、思うようにほれません。
「どうしたんだい?」
おにぎり君はカキのタネたちにきいてみました。
「土がかたくて、ねむれないんだ。おふとんがふわふわじゃないと、僕らはねむれなくて大きくなれないんだよ~」
「それはこまったね」
カキのタネたちが言います。
「う~ん。こまった、こまった。こまった、こまった。ところで、君はどこへいくんだい?」
おにぎり君は今までのことをカキのタネたちに話しました。
「だから、神様のところに行くんだよ」
「神様か。神様のところなら、さぞかし、こんなに土はかたくないだろうな~」
うらやましそうに、カキのタネたちは、おにぎり君を見ました。
「よかったら 、いっしょに行くかい?」
おにぎり君はさそってみました。
「わーい!!ありがとう!!」