「それじゃ、そろそろバイバイしよう」
ぴりーこぱんは、時計のまえにふわっとうきあがった。
ハートちゃんとキャンディーチーズくんもそれにつづく。
「ぴりーこぱん、さいごに一つだけききたいんだけど」
時計の中へ入っていくぴりーこぱんにむかって、あんこちゃんはさけんだ。
「どうして、わたしのところにあそびに来てくれたの?」
ぴりーこぱんたちのすがたは、もう見えなくなってたけれど、かすかにこう聞こえた気がした。
「・・・あんこちゃんが、なんだかさびしそうだったから」
「ありがとう、ぴりーこぱん。またあそぼうね」
あんこちゃんは時計にむかって、しずかに言った。