あさがおたちは、まいにち、まいにち、おおきくなっていきました。
つるになった あさがおたちは、さくらじいさんを こちょこちょ くすぐります。
「ふはははは。やめておくれ」
「さくらじいさん。ぼくたち、こんなに おおきくなったよ。これからもっと、もっと、おおきくなるよ」
「そうかい。そうかい。どんどん おおきくおなり」
さくらじいさんは、あさがおたちとの おしゃべりや、あさがおたちの せいちょうが、いつのまにか たのしみに なっていました。
おおきくなった あさがおたちは、ぐるぐる、にょきにょき、さくらじいさんの からだを のぼっていきました。
そして、さくらじいさんを すっかり つつみこむと、こんどは とっても きれいな あさがおの はなが、ぽこぽこと、さきはじめました。