あさがおの木(2/4)

文と絵・なりくら

あさがおの木2-2

あさがおたちは、まいにち、まいにち、おおきくなっていきました。
つるになった あさがおたちは、さくらじいさんを こちょこちょ くすぐります。
「ふはははは。やめておくれ」
「さくらじいさん。ぼくたち、こんなに おおきくなったよ。これからもっと、もっと、おおきくなるよ」
「そうかい。そうかい。どんどん おおきくおなり」

さくらじいさんは、あさがおたちとの おしゃべりや、あさがおたちの せいちょうが、いつのまにか たのしみに なっていました。
おおきくなった あさがおたちは、ぐるぐる、にょきにょき、さくらじいさんの からだを のぼっていきました。
そして、さくらじいさんを すっかり つつみこむと、こんどは とっても きれいな あさがおの はなが、ぽこぽこと、さきはじめました。

なりくら について

二男子の母。印刷会社を退社後、自営の仕事をしながら、趣味でイラストや絵本を描いています。夢は、描いた絵本をたくさんの人に読んでもらうこと。日々精進しながら、作品を増やしていきたいと思っています。 ブログ:なりくらわーるど