お金の使い方を楽しく学べる絵本

◆災難はさらに

長男のコークは、ミライッポコインという暗号通貨を見つけ、それを購入することにしました。
すると、プログラマのスティーブがミライッポコインのプログラムの改良に成功し、最初に売り出した時の価格の10倍、つまりコークの100ドルがあっという間に100万ドルになってしまったのです。

コークはそのお金を何に使おうか悩みます。そんな時、スティーブのLIVE配信で、ある子どもが病気の手術費用を集めていることを知り、手術費を1万ドルミライッポコインからお金に交換し投げ銭をしました。
それがきっかけでコークは周りから賞賛され大人気。みんなはコークと友だちになりたがりました。その後もコークは他の子どもの手術費もどんどん投げ銭をすると、手術とウソをついてお金をもらおうとする人まで出てきました。

さらにコークが有名になったことを怒ったバグだいおうが、送金先のネット住所を偽って横取りする罠をしかけてきます。また、病気の女の子のパソコンを乗っ取り、コークのお金が横取りされる事態にまで発展。バグだいおうは病気の女の子にコークと偽ってメッセージまで送り、それが元でコークは一転してみんなから悪者にされてしまいます。

コークの災難はさらに続きます。お金を奪われた上、尊敬していたスティーブもバグだいおうにさらわれてしまったのです。スティーブを助けに行くことを決意したコーク! 病気の女の子も助けられるのでしょうか? その行末はいかに! この続きはぜひ絵本で…
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えもり なな について

江森 奈々(えもり なな)1985年神奈川県生まれ。千葉県在住。幼少期より母から良質な絵本を与えられて育つ。幼い頃から絵を描くことが得意で、小学生の頃は漫画を描く。中学生になると美術部に所属し油絵を始める。灰谷健次郎の「兎の目」に感銘を受け、10代は日本や世界の児童文学を読みふける。現在、保育士をしながら絵本や童話、紙芝居の創作、読み聞かせを行っている。画家・イラストレーター、モデルとしても活躍中。絵本は1500冊以上読破。2023年be京都にて初のプチ個展を開催。パレットクラブスクール19期絵本コース卒業。トムズボックス2019冬季ワークショップ修了。 『絵本作家になるには、絵が描けないと無理ですか』(CATパブリッシング)の挿絵を一部担当。 著書に『おへそはなにしてる?』(クリエイターズ絵本「YOMO」) ●YouTube:【なないろ本屋/7's BOOKSHELF】 ●Instagram:【nana_museum】