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とおくのほうから1-2「へんな え」
ゆうちゃんが  はらっぱで  えを  かいて いると・・・

なまむぎ  なまごめ  ごめんなさい
なまむぎ  なまごめ  いえるかな

とおくの  ほうから  こえが  きこえて  きました。
そして・・・

あさがおの木4-1やがて、どうぶつたちが とうみんする、ふゆが やってきました。
さくらじいさんは、ひとりぼっちでしたが、いつもの ふゆとは なんだか ちがいます。
はるが くるのが、まちどおしくて、まちどおしくて、しかたが ありません。

「はるに なったら、りすの ぼうやたちに、あさがおの たねを うえて もらおう」
「また、あさがおたちと、いっぱい おしゃべりしよう」
「うさぎの おやじに、すてきな あさがおの はなを みせたいなぁ」
「そうだ、たぬきの おやじと いっぱいやらなきゃ」
「くまの じいさんと、なにを うたおうかなぁ」
「・・・あぁ、みんなに わたしの さくらの はなも みせたいな・・・。
もういちど、わたしも はなを さかせたいなぁ。あぁ、さかせたいなぁ」
いろいろなことを おもいながら、さくらじいさんは、ねむって しまいました。

あさがおの木3-1やがて、あさがおたちは かれて、たねに なりました。
ちいさな あさがおの たねたちは、もりの どうぶつたちに ひろわれて いきました。
そして、さくらじいさんは、もとの はだかんぼうに もどってしまいました。

「ひとりぼっちに、もどったなぁ・・・」
さくらじいさんは、つぶやきました。
ひとりぼっちは、なれていたのに、こんどは なんだか ちがいます。
ひとりぼっちが、とっても さみしく おもいます。

あさがおの木2-1なんにちかたって、さくらじいさんが、いつもの ように おひるねを していると、くすくすっと、わらいごえが きこえてきました。
さくらじいさんが、あしもとを みると、ちいさな あさがおの ふたばたちが、わらったり、おどったり していました。

「おやおや、おまえさんたち、めが でたのかい」
「そうだよ。これから、どんどん おおきくなるよ」
ちいさな あさがおの ふたばたちは、げんきいっぱいです。
「そうかい。そうかい」
さくらじいさんは、にっこりしました。

%e3%81%82%e3%81%95%e3%81%8c%e3%81%8a%e3%81%ae%e6%9c%a801さくらじいさんは、いつも はだかんぼうです
むかしは、とっても きれいな さくらの はなが、いっぱい さいたけど、いまは としを とって、げんきが ありません。

ピンクの はなで いっぱいに なる はるも、みどりの はっぱで いっぱいになる なつも、さくらじいさんは、はだかんぼ・・・。

はるの おはなみも、なつの こかげの おひるねも、だれもき てくれません。
だけど、さくらじいさんは、すっかり ひとりぼっちになれて、ぜんぜん へいきです。

はるの ききゅうたいかい 21

そのよる、
あみーちゃんは しあわせな きもちで、
すうじつぶりに ぐっすりと ねむりました。

あした ようちえんに 行くのが たのしみです。

しばらくは ききゅうたいかいの はなしで
もちきりに  なりそうですから。